リスクマネジメント

リスクマネジメントの考え方、取り組み手順・方法についてご紹介します。

リスクマネジメントとは

企業にとってのリスクマネジメントとは、企業が事業活動をおこなう上で顕在・潜在するリスクを把握し、組織的に管理(マネジメント)し、損失等の回避または低減を図るプロセスをいいます。
企業経営の上で障壁となるリスクおよびそのリスクが及ぼす影響を正確に把握し、事前に対策を講じることで危機発生を回避するとともに、危機発生時の損失を極小化するための経営管理手法です。

リスクマトリクス

グローバル・リスクマネジメント

お客さまが海外進出を拡大し、グローバルなビジネス展開をすればするほど、その資産、商流やビジネスエリアは当然ながら世界中に広がることになります。そしてそこには必ずリスクが伴います。
企業グループの本社として、平時から全世界のリスク状況を把握・管理し、対策を講じていくことをグローバル・リスクマネジメントと呼んでいます。
グローバル・リスクマネジメントは決して容易なことではありませんが、円滑且つ健全な事業展開には必要な取り組みであり、本邦本社として海外リスクを含むグループ全体のリスクをどのように管理していくのか、その体制を整備することは大変重要です。

情報収集

世界各地の情勢
自然災害情報、保険規制等

事故防止・削減

LOSS PREVENTION/
LOSS REDUCTION

自己分析

RISK ANALYSIS
AND CONTROL

一般的なリスクマネジメントの手順

まずはリスクを発見、分析するところから始め、リスクの算定・評価をおこない、その上で対策の検討をおこないます。対策を実施した後も定期的なレビューを実施し、新たなリスクの発見と対応につなげます。

  1. STEP 1

    リスクの
    発見・認識

  2. STEP 2

    リスクの
    分析

  3. STEP 3

    リスクの
    算定・評価

  4. STEP 4

    リスクの
    対策検討

  5. STEP 5

    リスクの
    対策状況の
    管理・把握

定期的な
レビュー

リスク対策の方法

事業への影響度、発生可能性などを勘案し、リスク対策を検討します。たとえばリスクの発生可能性を下げたとしても、発生した場合の影響が大きいリスクに対しては、リスクの『移転』が有効になります。

事業への影響度(損害規模)

リスク移転

高損害・低頻度

リスク回避

高損害・高頻度

リスク保有

低損害・低頻度

リスク低減・予防

低損害・高頻度
発生頻度(可能性)
区分 手段 内容
リスク
コントロール
回避 リスクを伴う活動自体を中止し、予測されるリスクを遮断する対策。リターンの放棄を伴う。
損失
防止
損失発生を未然に防止するための対策、予防措置を講じて発生頻度を減じる
損失
削減
事故が発生した際の損失の拡大を防止・軽減し、損失規模を抑えるための対策。
分離・
分散
リスクの源泉を一箇所に集中させず、分離・分散させる対策。
リスク
ファイナンシング
移転 保険、契約等により損失発生時に第三者から損失を補てんを受ける方法。
保有 リスク潜在を意識しながら対策を講じず損失発生時に自己負担する方法。

リスクマネジメントのMST

当社は「リスクマネジメントのイノベーター」として、お客さまが直面されている多様化・複雑化するリスクを総合的に分析し、グループ総合力で保険商品のご提供に加え、リスクマネジメントにかかるお客さまの経営課題に対する解決策とソリューションを提供します。